1999年最後のグレ釣り '99/12/24


<甲ノ浦港出口、赤灯周辺の夜明け>


どこにでも懲りない釣り人はいるものです。(?)

<以下は12月5日からの面白くもない(?)釣り紀行です。>


12月5日三橋君西山君の前途有望な若い釣り人二人を引き連れての釣行です。

場所は、高知県の甲ノ浦磯
ここでの場所取りは、非常に公平な、”早いもの勝ち。”ーというルール。ーで、早朝三時過ぎには渡船場で待機です。

午前六時三十分出船。目指すは生見の浜前方右側の一番沖に位置する 一級磯 “銀座”

マキエを撒けば、辺り一面エサトリだらけ。けれどもそれほどマキエには集まらず、サシエも時折残る始末。
今日の私の使命(?)は、この二人にグレをたくさんたくさん釣って貰う事。ーですが、さてさてさて・・・・。

三橋君はダイワのインターラインSXのブルーの1.5号5m西山君は生意気(?)にも私と同じスーパーインターラインSZ1.5号5m
今時の若い人はお金持ち(?)なのでしょう。ダイワのインターライン竿は特に若い人には扱い易いようで、道具については何の問題もありません。

ーが、潮はのらりくらり、エサトリは元気のない様子でウロウロ、チョロチョロで、一時間もすれば、「こりゃーだめだ。」ーとため息が出てしまいます。
マキエを撒き、根気良く仕掛けを打ち返していれば、それでも何故か予期できないパターンで、ポツリ、ポツリと私にだけグレは釣れてくるものの、こんな釣りは本人にとっては不本意で仕方ありません。

今日は私より同行者に釣って貰わなければ、私の面目(?)丸つぶれ(?)なのですから。

いつしかまぐれで、私に散発ではあるものの、五匹ものグレが釣れてしまい、取り敢えずはマキエの大切さを語る以外に方法論が見つかりません

”もっときちんと狙いを定め、もっと考えてマキエを撒かんかい!!”

ふと気がつくと、普段は割り合い温厚な(?)中年釣り師の、自分で思うように釣れない苛立ちが言葉となって、彼らに向かって容赦なく吠えているのです。あー恐い

少し潮が動き、そうして仕掛けが馴染み始めた瞬間に、またもや私にグレがヒット。
とうとう待ち望んでいた時合いです。(結果は五分前後で終わってしまいましたがー。)
チャンス到来、−ですぐさま竿を置いて二人に釣って貰います。

いきなりのヒットは痛恨のバラシ。横の恐い中年釣り師の所為(?)なのでしょう。
次のヒットは、38cmのグレ、次のヒットはまたまたバラシ。
辛いのはバラした本人ばかりじゃなく、釣りに誘ったこの中年釣り師も辛いことこの上ないのですが・・・。


<ーで、結局は三橋君のグレのスナップ一枚に終わってしまったのでした。>


12月19日、先日の中泊での釣果がパッとしなかったため、再度のグレ釣りに挑戦です。

場所は先日お世話に(?)なったばかりの、甲ノ浦磯
先日痛い目に(?)合わしてしまった西山君を筆頭に、さらには高田さん重本さん4人での、同志と一緒の釣行です。
懲りない釣り人が誰かは判りませんが、目指す磯は一番くじで、“ヤグラ”です。

もう今日こそ、入れ食いで・・・、グレ釣りを堪能できるはず・・・、でした。

アレー!!、何と一番最後に上がれる筈の磯には、もう野根からの先客が上がっているじゃ、あーりませんか。

今来た航路を逆戻り。ところが磯は大ラッシュ。ーで湾の奥の空いている適当な場所への磯上がり。

磯釣りは、まずは場所なのです。
もう私などは全くヤル気がありません。これは非常にイケナイ事なのですがー。
私の気持ちを察した(?)のか、西山君などは釣れたアジでのイカ釣りで、とうとう一パイ仕留めてしまいました。

それに比べ、重本さん高田さんは熱心に釣っています。
結果は、私はマスターズキープサイズを一匹のみ、ところが彼ら二人は何と30cmオーバーのグレをそれぞれが2〜3
こんな場所で、よくもそんなグレを釣ったものです。もう本当に頭が下がります

グレ釣りは、技術ばかりか、その釣りに対する情熱の度合いでもあった、のです。

またまたグレ釣りを教えていただいた、という一日でした。


12月22日、またまた先日お世話になった甲ノ浦磯への釣行です。

お相方は、先日ダイワのインターラインSZ1.5号5mが大層気に入って購入してきたばかりだという高田さん
けれども今回でハッキリしました。懲りない釣り人は、どうも私のようですネ

今日はすんなりと“ヤグラ”へ無事に磯上がり。今回は、もう場所の不満も何もありません。

満足、満足、と機嫌良く釣ってはみるものの、サシエサは、あっ!!という間になくなります。うそー!!
見ればタカベの大群が磯の周囲にベッタリ、です。どうしようもありません。潮が変われば、などと悠長な事を考える暇なく、もう九時半過ぎの弁当船で早々に退散、退散。

釣り人が少なくて、“ミツバエの中”が空いています。こんどは何とかなる、と思ったのも束の間の安らぎで、ここでのエサトリの主役は、オヤビッチャ(縞模様のスズメダイ)。どうもこの日は、大群に好かれる日でした。

夕方近くの3時半過ぎになり、何故か沖合いで35cmの尾長グレと舞姫のように美しいヒブダイがヒット。

???、まだ夏磯(?)を思わせるような一日でした。
そうして残念ですが高田さん、初めてのお気に入りの竿の釣り始め、辛いでしょうが次回への持ち越しとなりました。

これじゃー今年の釣り収め、とても、とてもじゃあないが無理でしょう。


翌々日の24日、再再再再度の甲ノ浦磯への釣行です。

とうとう最後は懲りない釣り人一人、となってしまいました。

磯釣りを始めて以来、一人で磯へ出かけた記憶はありません。今日は私にとっての、記念すべき一日です。

不思議な事実なのですが、実は私は一人で喫茶店へさえも入ったことがないのです。(飲み屋さんへは一人で何処へでも出かけてゆくのですが、、、。)

ある意味では、アカンたれ、なんでしょう。一人での磯釣りと、一人での喫茶店、どちらも、実はひどくニガテなのです。
まあそんな事はともかくも、今日で1999年最後の釣行、となるんでしょうか。

世はクリスマスイブ、楽しく暖かい家庭をかえりみず、ただひたすらに自分の欲望を満たそうと、一人磯へ出かけてゆく、アホみたいな自分を感じながらの出発でした。

空いていた“銀座”は、昨日はボーズ。その響きで迷うことなく磯上がり。
実は、私はヘンコツ(変態ではありません。)なのです。

エサトリだらけで潮は動かず、何処を狙っても釣れる魚は本ハゲばかり。やはり前日の情報どうり、でした。

ヘンコツは時として損をするのです。“もっと素直になれば良いのに、” とその昔、彼女から言われた言葉が、いきなり何の前ブレもなく脳裏に蘇ってくるのは、いったいどうしてなんでしょう?

弁当船を待ちかねての磯変わりで、すぐ近くの“浅草”へ。

大潮で干潮が12時47分。干潮間近かでまだボーズ。

絶対絶命のピンチ(?)の中でゆっくりと食事を取り、“釣りはこうやって一人で自然の中で夢中になって遊べる事に意義があるんだ。” などなどと訳の判らない事を考えている自分が、何故か愉快になってくるから不思議なものです。

人間追いつめられると、冷静になり、ヤケになり、そうして開き直り、さらには自分を説得し、ーといろいろ変化してゆく自分が可笑しかったのでしょう。

この日は、今まで経験のなかった初めての一人釣行です。
マキエは一杯たりとも無駄にせず、そのすべてを、いい加減に撒く事はやめよう、と考えていました。

普段の手抜き、息抜きで釣る釣りとはえらい違いです。そうして、えらい意気込みです。

ーでも、まだ釣れません。朝から根気良く釣ってはいるものの、グレが餌に反応して動いているような気がしなくなってしまいます。まあグレと出会えなくても、取り敢えずは残された時間を懸命になってガンバルより仕方ありません。
今日は話をしたり、遊んだりする相手が、誰もいないのですから。

午後一時十分、根気良く狙っていた磯際で待望のヒットです。

デカイ!! それまで20cm前後の本ハゲばかりで、いきなり45cmもあるグレが釣れたのですから、本当にビックリしてしまいます。これは私にとっては、今日は絶対に逃がしてはいけない魚なのです。魚も必死なのでしょうが、こちらも必死なのです。
竿全体に負荷がかかり、スーパーインターライン竿の粘り強さと、魚を怒らせないような操作を体感できる瞬間です。

ーで、何とか無事にタモの中。
嬉しさと、次への釣りに、途端に元気が出てきます。欲張り釣り師の本性が、出てしまって嫌ですネ。

一時間の沈黙の後、またまたヒット。何とまたしても先ほどと同じくらいの大きなグレなのです。
釣りには、本当に予期しないドラマが待ち受けていた、としか説明できない事が起こってしまったのです。

もうこんなグレが二匹も釣れれば、と思いながらもひたすら黙々と三匹目を狙っている自分が、やはり懲りない釣り人であった、という事を、今回はしみじみと再認識した次第、なのでした。

そうしてまた一匹ヒットしたのですが、最後は残念(?)ながら、40cm近い一ノ字(ヒラニザ)でした。

疲れ果てた一日だったのですが、不思議と楽しかった一日でもあったのです。

人間やればできるんです。
たまたま釣れた、かもしれません。けれどもこの日の釣りは、技術ばかりか、釣りに対するその情熱の度合い、でもあったのでしょう。

先日教わった事が、今日こうしてグレと出会える一つのきっかけになったに違いないのですから。

1999年、楽しかった今年のグレ釣りも、私にとってはやっとのことで、納竿を無事(?)向かえる事ができました。

さあ、来年からは新たなる海で、新たなる魚と、新たなる闘いを、そうして今までよりももっともっと楽しい釣りを、、、ーとまだまだ欲張りな事ばかりを考えていますが、、、。。