松山沖、安芸灘周辺にかけてのチヌ釣り



五月十二日(日)は久し振りの五月晴れ。

本年度最初の闘魂会の親睦会です。

三年で一度解散させていただいた“闘魂会” の新たなるスタートは、松山沖のチヌ釣りから始まりました。

午前五時過ぎの出港、目指すは松山沖の???。とにかく私にとっては始めての釣り場です。

磯上がりは何と最初のメンバーから遅れる事一時間半あまり。(幸か不幸か、非常に遠くまで船は走ったためにー。)

もうここは完全な瀬戸内海。回りは島、島、島、でいったい何処をどう走っているのやらさっぱり見当がつきません。

全員が各自一ポイントの磯上がり、という非常にゼイタクな磯取りで、私ももちろん一人で磯上がり。
ーが、少し寂しい気もしてしまいます。


午前六時半過ぎの長い船旅(?)を楽しんだ後での、上のスナップの場所への磯上がりです。

タックルは、最近使っている飛燕の1.2号5m道糸はアストロングレイト2.5号(チヌ釣りは仕掛けが底に掛かる場合が多いので、道糸の高切れを防ぐために2.5号なのです。)、ハリスはタフロンZR1.5号リールはトーナメント2500LBCD、それに闘魂ウキ3B、といった仕掛けです。

辺りには島々が多いためか、潮は複雑に流れています。満潮は午前九時前後、満ち潮は徐々に勢いを増して流れ始めました。

やがて時合いかと思われた頃、メンバーからおきまりの携帯電話が鳴り始めました。(これが楽しいんですネー。)
ほんでもう、中村さんなどは二匹も釣っている、との事。林さんは30cmオーバーのグレ
くちゃくちゃととりとめもない事を話しながら、−と、その時流れの中で私にも待望のヒットです。


<中村さんのチヌ>

「ありゃー、きたー!もう電話で話している暇などないぞォー。」

妙にこんな時にヒットしてしまうんですネー、魚はー。
慌てた私は、リールのベールがそのままパラパラッと出てゆくのもそのままに、大急ぎで合わせをくれました。
ーが、合わせは空振りで、けれども魚はグングンと流れに乗りながら沖へ走ってゆきます。
完全に魚に先手を取られてしまったようです。

携帯電話なんかもう磯へ投げ出し、慌ててですが、魚とのやりとりが始まりました。
ん?! チヌです、チヌ。ゆっくりと手前へ寄せてきて確認した時のその嬉しさ。40cmオーバーの銀色の美しいチヌでした。

もうタモ入れの準備間近かです。ん???、少し変な場所からハリスが延びています。体に巻きついているのでしょう。さあフィニッシュ寸前、のところで、少し魚が首を振ったその瞬間に、あろうことか、まさかまさかのプッツン。???
それで一巻の終わりとなり、欲張りな釣り師の、その失望の大きさだけが残ってしまったのです。

切れた理由はサッパリ解りません。−が、それまでにベラやメバル、ガシラ、などといった小魚を随分釣っていたために、ハリスが多少痛んでいたんでしょうか? それにしても何でチヌごときでハリスが切れるんでしょう?始めての信じられない経験でした。

ああ!残念無念! 「くやしいー!」
「コラー、電話やかけてくるから逃がしてしもうたわ。」 怒りの鉾先は、すぐさま電話をかけてきた相手に向けられます。

「ワハハハ(高笑い)、また今度も釣れそうな時に電話かけるけんなァー。」
もう相手は大喜びなのですから、−ったく困った友達です。

釣りの途中での携帯電話は、ほどほどに、という教訓です。


バラした悔しさはその後の釣りの活力になります。

気を取り直し、ヒットしたのは紛れもなくチヌ? −が流れが速く、魚が手前で姿を見せた時には何と35cmオーバーの大ウマズラに変わっていました。次のヒットはもしかしてチヌ? −がまた意に反して30cmもあるような大タナゴです。

三度目の正直と、沖合いから姿を現したのは、60cmを遥か超えるような大ボラ

もう悔しさは絶頂に達しています。あのチヌさえ取り込んでいたらー、と今さらながら、未練たらしい事を想ってしまいます。

もう久々の “闘魂” で燃え盛ってしまいました。ーでその後飲まず食わずの釣りで、その甲斐あってか(?)ようやくチヌがヒットしました。42cm、先程逃げられたチヌと何故か同形でした。

こんなに根性を入れて釣ったのは、いったい何年振りなんでしょう?

ーで、次のヒットは38cm、今回の大会は3匹長寸です。後一匹釣れば何とか楽になれそうです。(大会になれば結構嫌らしい根性になってしまいますがー。)

ウキ下5mの固定仕掛けで、ハリスにはBのガン玉二段打ちとウキ下すぐの場所にも安定鉛Bを一個。
ウキを止め止め、サシエから流しながら流れの一番強い筋を狙います。
ーとまたまた壷には入ったような鮮烈なヒット。これは46.5cmの大チヌでした。

サンキュー、サンキュー、チヌに感謝するばかりか、私にとってももう面目躍如(?)の瞬間です。


午前十時三十分、もう今日の私の釣りは終了です。(納竿は午後一時なのですがー。)

疲れました。お茶を飲み、食事をゆっくり済ませ、辺りの晴れ渡った景色をのんびりと眺め、さあかたずけをして、とー。

ところがする事がありません。−で、潮が引いた岩場を歩き、ゴロタ石の浜を散歩し、大きな島の一角からグルリと島の探索に出かけました。15分ほど歩いた時、前方に竿が見えるではありませんか。

どうやら釣り人のようです。トコトコと歩いて近ずいてみれば、何と三橋君ではありませんか。

「オーイ!」 「なんや、こんなとこでおったんか。ーで、釣れたかぁー!」

「全然釣れん!」 、?!・・・かなり、・・・、ふてくされています。
彼の釣り方と仕掛けをみれば、それもその筈だ、と納得せざるを得ませんでした。

「そんな仕掛けでは絶対に釣れんぞォー、ウキ下5m、ガン玉は二ヵ所の段打ち、ほんで潮の流れの筋を張りながら釣ってみ。」

ほんの少しのアドバイスで、瞬間に仕掛けの変更、狙いポイントも変更で、少しして、なんと橋君にも待望のヒット

やはり素直が一番だったのです。−が、まさかこんなに私のアドバイスが的中し、ーで、すぐさま釣り上げるとは、驚きでした。
ーが、やはり実力者の三橋君、だったのです。

彼の嬉しそうな笑顔、と私の感じた手応え、もう今日はチヌとそうして彼にまで楽しさをいただいた一日だったのです。


終わり良ければすべて良し、五月晴れのうららかでのどかな一日は、私にとっても素晴らしい一日となりました。

私ばかりか、参加されたメンバーの皆さんも、一部の人は残念ながらチヌとは出会えなかったものの、けれどもその大半の方が、どうやら楽しい一日を過ごされたようです。その様子は下記のスナップのとうりです。

久し振りの恵比寿顔の面々です、どうかごらんください。

そうして明日はあなたの出番なのです。さあ、どんどん釣りに出かけましょう!
釣りは出かけなければ、絶対に魚と出会う事はできないのですからね。

それではまたー。


利用渡船黒岩フィッシングサービス 089−952−7060