徳島県 牟岐大島のグレ釣り PartU ’2000.5/26



<4番回り、“馬ノ背”からの“俵”“ホリモン”の全景>


5月26日は、いつもお付き合いをさせていただいている(株)週刊釣りサンデーの取材です。

5月下旬だというのに、最近の日和は “連日に渡り30度を超える真夏日”。
「いったい今年はどないなっとんじゃ!」 、ーとでもボヤきたくなるような日和です。もう暑くてたまりません。

場所は牟岐。狙いはグレかイサギ。すべて先方からの指定ですから困ったモノです。
まあ釣り好きの私ですから、嫌嫌ながらも喜んで出かけてゆく、という非常に矛盾した気持ちの中での釣行でした。

お相手は、我がチームの“大島通”の林雅芳さんと、釣りサンの写真の親分、廣田利之カメラマン。


もう夜が明けきった午前六時、牟岐の港からいっせいに、船は大島目指して進んでゆきます。


<身長180cmオーバーの廣田カメラマン>


<牟岐津島の全景>

<牟岐大島の全景>

恒例の抽選は午前6時30分。

この日石切り場の抽選場に集まった船は、11隻を数えました。
平日だというのに、そうしてそれほど釣れているニュースも聞かないのに、やはり牟岐大島の人気なのでしょうか?

ーで引いたクジは4番回り
少し足場が悪いのと、狭いのですが “馬ノ背” へ無事磯上がり。

この日は大潮で朝が満潮です。
前線が近づいているのかウネリが結構高く、時折磯の半分を波が洗ってゆく、という状況でした。


釣り始めて約一時間、先端で釣っていた林雅芳さんがまずは30cmオーバーのグレをヒットさせました。

彼の竿はダイワのインターライン、SZトーナメント iso 1.5号、5.3メートル
綺麗な弧を描いて、本日一発目のグレが海面近くに現れました。

これでもう本日の取材はほぼ成功(?)です。熱心にシャッターを押し続ける廣田カメラマン。
“アーやれやれ。”の瞬間です。

ーが、今日の私は、いつものように自分のデジカメで写真などは撮れません。
なぜなら、今日は “釣り師” として磯へ上がっているのですから。

釣れないのもさる事ながら、写真を撮れないこの辛さ。まあ詳しくは後日発売される“週刊釣りサンデー”でどうぞ。

一匹が釣れれば急に釣り人は元気になります。

それまで以上に冷静になって仕掛けの手直しから始まり、撒き餌の調合具合い、さらには仕掛けを入れるポイントの絞り込み、潮の動き具合いの観察などなどにも、何故か厳しくなってきます。

まずは少し撒き餌をまとまり易くするために、“グレジャック”を半袋追加して、丁寧に混ぜ加減を調整します。
次に、それまで使っていたハリス“タフロンZ”の1.5号を1.2号へと変更です。
ハリスを細くしたため、竿はインタラインVSトーナメントISOスペシャル1.2号、リールのトーナメントZ2500LBAの替えスプールの道糸には、発売間もない “アストロンGREAT” の1.8号で望みます。

自慢の“闘魂ウキ” も、FからBへと変更し、ハリスの中間へはBのガン玉を一個。

サラシで潮の動きが支離滅裂状態の中、ウキが馴染み、そうして潜り沈んでゆくポイントを丹念に探ってゆきます。
マキエは広範囲に広げて段階的に撒き、私の得意とする 、“ジャスト0釣法” の開始です。
(注.“ジャスト0釣法” の解説は叉の機会に、雑誌などで詳しくご紹介する予定です。)

ーで、ウキがどんどん沈み、馴染んで潮の中を泳いでゆくその瞬間に、魚はやはり食ってきたのです。
ハリスの長さは5メートル、ウキが潜っている深さは約二ヒロ前後。もうこれで今日のパターンは掴めました。

後はヒットの連続です。それも私の大好きな尾長グレばかり。もう嬉しくて、楽しくて仕方ありません。

仕掛けを投入し、そうしてヒットするまでに早い時でも3分前後。(これは釣り人にとっては非常に長い時間なのです。)
ーという状況なので、当然ながら入れ食い状態にはならなかったものの、一番面白いパターンのグレ釣りに堪能してしまいました。

一匹、一匹を考えながら、そうして楽しく釣る、こんなグレ釣りは久々の事です。
“グレ”さん、どうもありがとう! 、などと訳の解らぬ事の一つも、思わず言ってみたくなるような日でした。

道糸の操作とサシエサの送り込み、そうして撒き餌の撒き方、さらには狙うポイント次第で、食うか食わないかがきちんと答えとなって現れてきます。グレ釣りはやはり “頭脳ゲーム” だったのです。


二ケタのヒットの後、一発大きなアタリに痛恨のバラシに見舞われました。

人間調子に乗れば痛い目に遭う、というのは人間社会でも同じなんでしょうか?

ハリスを1.5号に変え、再度大物らしきアタリを捉えます。二度、三度と止めようとするのですが、どうしてもその走りは止まりません。“ーん! これは大きい!”、けれども何故か冷静でした。

今度は慎重に、そうして魚を怒らせないようにゆっくりと寄せてきます。
磯の端から端まで魚は最後の抵抗を試みて逃げよう、潜ろうとしているのですが、そうは問屋が卸しません。

手前で五、六回ほど潜られた後、いよいよこちらも焦ったのか、フィニッシュへと移ろうとした瞬間、“あれー!?” プッツン!と呆気なく糸は切れてしまいました。あれほど慎重に、そうして冷静に対処したつもりだったのですが、、、。

もう一歩のところで出逢えなかった大きな尾長グレ、残念ながら針を飲まれていたのでした。ああ!悔しい!!


まあ欲を言えばキリがありません。
最近の私といったら、ボーズに近い釣果ばかりで、久々にグレと出逢えたのですから。


第五阿波丸楠本船長親子
088472−0072

<今回お世話になった船頭さんと同行の林雅芳さんのスナップです。>

その表情からも船頭さんの人柄の良さが偲ばれるのですが、今回は本当に楽しい釣りをさせていただきました。感謝、感謝!!