日振島のグレ釣り '00.11.26


カモメ島周辺


11月26日は “闘魂会” 恒例の親睦会。

場所は、全員でグレが一番釣れる確率の高い(?)、と思った日振島

今回の親睦会の総勢は37名
いつもの事ながら、徳島ばかりか、山口、大分、松山、岡山、広島、とそのメンバーは多彩です。

午前4時過ぎには各地から集まっていただいた人々の25名が宇和島港、12名が矢ケ浜漁港へと二手に分かれての集結です。(参加人員が多かったために、グループ分けを余儀なくされた結果です。)

それぞれがクジ引きの結果、私と重本さんのペアは、カモメ島の本流釣り場である22番を選択。

この日は大潮で満潮が7時30分。磯上がりは6時40分過ぎでした。
まだ22番は波が乗り超えているシモリ磯の状態です。−が、勝手知ったるマイポイント。
私は鉄棒二本を持ち、果敢(?)にも磯上がりを決行しました。


<沖の磯が22番磯です。>
<以前大潮の干潮時に撮影したモノなのですが、大潮の満潮時には海面に少し顔を出す程度>


日振島初体験の重ちゃんは、どうもド肝を抜かれたようで、時折波が膝まで洗ってゆく状況に少し恐れをなしているようです。
ーが、少々波をかぶろうが、ったく私の我がままは止まりません。

とても釣る状況ではないので、しばしの間、潮が下がるのを待つ事を余儀なくされていた矢先、鉄棒の一番上に掛けておいたバッカンが大きな波の一撃と共に、一瞬の間に流れさらわれてしまいました。

少し沖合いで待機していてくれた船が無事回収してくださり、事無きを得たのですが、まだまだ波の勢いは衰えそうにありません。
二人の大人が小さな岩場の上で竿も出せずに、ジッと立ちすくんでいる様子は、滑稽です。(客観的に見ればですがー。)

「くそっ!その内潮が下がれば・・・」との思いでジッと我慢、我慢、の心境です。
もう目も鼻も、さらには耳の中にまでも海水が浸入してくる始末なのですが、忍耐の甲斐(?)あってかようやく竿を出せたのは9時過ぎの事。

ーと、いきなり50cmほどのハマチが重ちゃんに第一投目でヒットです。
しばらくすれば今度は私にもヒット。これでようやく今晩のおかずを、お互いがそれぞれに確保したので一安心。

ところがしばらくすると、潮は変な角度でどんどんと広がりを見せながら流れ始めました。
いつもの下げ潮とはまるで潮の流れる方向が違っていたのです。
「こりゃあ釣りにならん。」ーと思っていた矢先、今度は磯に当たった波がまともに我々を襲って来始めたのです。

これは恐怖です。不規則な波の砕けた大きい飛沫の塊が、それも時折まともに体当たりしてくるのですから、たまったものではありません。

ここで勇気ある決断(?)で、とうとう撤収する羽目となりました。

阿保な釣り師の見本(私の事)です。
どうか皆さんには危険な磯上がりや無理な磯取りは慎んで欲しく思います。

重ちゃんにも非常な迷惑をかけてしまった自分が情けなくなりました。大きな反省となった一日でした。


午前10時30分、磯変わりは18番のシモリです。

どうも今日は小さな磯に縁がある日なのかもしれません。


<ピンクの丸印が18番のシモリ磯>

気を取り直し、釣り始めるのですが、マキエには全く魚が寄りません。サシエも残ったままの状態で、またまた辛い時間が流れてゆきます。朝のスタートから、今日はもう釣りが嫌になるほどの時間が過ぎてしまいました。

ところが、です。12時前にお弁当タイムをとっていた私の横で、重ちゃんがグレを立て続けに二連発
それも0cmオーバーの大物です。

竿は、それまでガイド竿ばかりだった彼にとって、始めて使用し始めた、ダイワのインターライン竿 ”メガドライ1.2号5.3m”

彼は体が大きく体力があるので、それに始めてのインターライン竿という事なので、5.3mなのです。

「うわー!グレおったん?」 それまで悲しみに暮れていた(?)私にとっても、こんなに嬉しい事はありません。

それは今日の我々にとっては、元気百倍、希望千倍の出来事だったのです。

もう心配はありません。グレが食ってくる潮を探し、丹念に釣っていれば必ず釣れる筈なのですから。

初めての日振島への釣行で、見事グレと出会った重ちゃんです。一番安心し、ホッしたのは彼自身だったのかもしれませんが、同行している私も、実は本当にホッとした瞬間だったのです。

ーで、やはりグレは食ってきました。

当たり潮でおまけにヨレ潮。嫌になるほどに何とも複雑で定まらない動きの潮だったのですが、今度は私に二連発

余談ですが、私の竿は “メガドライ1.2号5m”
一匹は43.2cmという良型でしたが、1.2号竿といえど難なく上がってしまいました。

インターライン竿は竿全体で魚の力を吸収するため、竿の角度にさえ気をつければ、魚は本当に簡単に取り込めるのです。

少し竿の扱いに慣れれば、本当に楽チン、楽チン、なのです。

ところで、今日はどうも重ちゃんが魚の先導をしてくれているみたいです。
本来であれば、私が先導しなければならない筈なのに、本当にありがたい事です。

野次喜多珍道中じゃあないけれど、朝の時合いを棒に振り濡れねずみ18番のシモリへ退散し、しばらくはお互いがボーズの予感を抱いていたそれまでの憂鬱な時間が、一気に吹き飛んだのですから。

ーでその後の二時の納竿時間までに、お互いがさらにポツッとグレと出会い、終わり良ければすべて良し、といった一日となった訳で、やはり今日も釣友と釣れてきたグレに感謝する一日となりました。


恒例となった食事会は宇和島市内の “クアホテル” 内のレストラン。

全体としての釣果はパッとしなく、まだまだ今年の磯釣りシーズンの本格的な到来には至っていなかったようですが、それでもほとんどの人がグレと出合っていた事がせめてもの救いでした。

今日一日の同じ時間を共有し、そうしてそれぞれが好きな釣りに熱中し、同じ時間を食事で過ごす、一日の締めくくりとして、こんなに楽しい事はありません。

グレという魚にもなのですが、同じ趣味を持つ仲間同士、今日は一言、「また逢おう!!」 なのです。

少し余韻を残した言葉にしか過ぎませんが、またまた明日へと繋がる大きな収穫を得た一日となって、今回の親睦会も、無事お開きとなりました。