日振島のグレ釣り '99/10/5



グレ釣りシーズン到来の季節です。

これからの時期は各地でダイワの ”磯釣り講習会” が開催されます。
ダイワ製品を実際に現場で使っていただき、製品の認識をしていただく、という主旨でもあるのですがー。
リールはLBリールにドラグ機能を付けたLBD、竿は穂先の柔らかさが自慢のスーパーインターライン、集魚材は今秋より扱い易くなった新製品などなど。

まずは10月5日、一発目は愛媛県日振島からのスタートです。
今回のもう一人の講師は、千葉県の鵜沢政則さん。
六人を乗せた船は、午前六時三十分頃には、穏やかな日和の中、静かな湾内をゆっくりと出港しました。

この日はダイワグレマスターズ地区大会の開催日。
我々よりも一足お先に、百何十人かの参加者の皆さんはもうすでに日振島のあちこちの磯で釣っています。その後での出港ですから非常にゆったりとした気分での船出です。目指す日振島の”大崎鼻”までは約40分。

力持ちの鵜沢さん磯付けと同時に ”待ってました。” とばかりに重い道具も軽々と、そうしてあっという間に運んでしまいます。
彼は何も釣りの名人だけじゃないのです。磯では本当に頼りになる男なのです。


集まってくださった釣り具店さんには、まずは仕掛けから始まりマキエの配合までを簡単に説明した後、実際に現場で自分自身の手でグレを釣り上げていただく、という手順はいつもと同じです。自分で釣る努力より、釣っていただくようにする努力のほうが大変なのです。水温はまだ26度前後と高水温。ーが、まあそんな事は言ってはいられません。
さあてと、いったい今日はどうなります事やら。


午前十時の干潮までは下げ潮。
まり条件は良くありませんが、状況把握のため取り敢えず私と鵜沢さんとで少し釣らせて貰います。エサ盗りの動きは案の定緩慢で、けれどもマキエを始めて十分ほどで小さなグレも少し集まってきました。
”まあ何とかなるんじゃない。” いつもの如く楽天的な私に、ウキ下3ヒロでいきなり30cmオーバーのグレが運良くヒットしました。何と隣で釣っていた鵜沢さんも、ほんの少し遅れて同型のグレがヒット。(シブとい男です。)

まずは面目躍如です。ーというのは表向きで、まあ実際のところは運にも恵まれていたのでしょう。

けれども今日は我々以外の人に釣って貰い、グレ釣りの楽しさを味わって貰うのと同時に、ダイワ製品の素晴らしさを現場で我々と一緒になって体感していただく、というのが目的なので、そうそう喜んでばかりはいられないのですがー。


<アドバイスを行ないながら釣りを行なっているスナップ>

以後、小さなグレはポツポツと釣れるものの、潮の状態はあまり芳しくなく、結局干潮過ぎには磯変わりを余儀なくされました。


今度は”才蔵鼻”の湾の奥に位置する磯での実釣です。

今回が磯釣り初体験という松山市内の ”フィッシングパラダイス釣り天国”田中一寛さん。
釣り始めは非常にぎこちなかった竿さばきも、ものの一時間もすればもうこちらも驚くほどのスムーズさ。バス釣りで鍛えた腕前ばかりか、27才の若さと持って生まれた釣りセンスの良さを感じさせられます。

そんな田中さんと比べ ”フジモト釣具店”藤本恭司さんは磯釣り歴4年(本当は10年選手くらいに上手でした。)の手慣れた釣り人です。32才の彼も釣りセンスの良さはバツグン。もう今日は何故か安心してしまいます。後は海と魚と、私達の少しのアドバイスの問題です。

正午前後から少し潮が動き始めました。時合い到来です。
ーと、途端に藤本さんは、マイペースでコンスタントにグレを釣り上げ始めます。それもこの時期には本当に嬉しい35cm前後もあるサイズのグレですから、その嬉しさも一塩でしょう。手慣れた竿さばき、楽しそうな顔、その様子のスナップです。

一方の田中さんには何故かチヌがヒットです。けれどもグレも釣り始めました。彼は初めての体験でチヌとグレを難なく釣り上げてしまったのです。恐るべき27才だったのです。もう彼はダイワのインターライン党になるに違いありません。


ーというような時間が流れている間に、我々の反対側で静かに釣っていた高野智広さん(31才)、ふと見ればただモノではない竿の曲がりようです。私はカメラ片手に浮けタモを持ち、即座に助っ人役に早変わり。

もう夏を思わせるような暑い日差しの中を、中年のおっさん(私)が何故か磯を走ってしまいます。自分で釣れるのも嬉しいモノですが、同行の人が釣ってくれるのも本当に嬉しいモノです。

デカイ!! 、海面にその姿を現したグレは、それまでのどんなグレよりも大きく迫力満点だったのです。
45cmはオーバーしています。やってくれましたねえ、参りました、スゴイ!!、高野さん


<磯釣り歴4年の高野さん、大したモノです。だから大物、と呼ぶのでしょうか。感服、感服。>

なんでこんなに大きいグレが、こんな時期に、こんな湾の奥の磯で釣れてしまうのでしょう?
それも講師の先生二人をさておいて。

そんなボヤキはともかくも、今日の全般的な釣果は、実は全く予期していない非常に嬉しい出来事でした。
26度もある高水温、潮はあまり動かず、エサ盗りはウスバハギにも邪魔をされ、小さいグレもなかなか釣れない状況の中で、この日は30cmオーバーのグレは全体で軽く二ケタを超え、まだシーズン本番には早い時期にも関わらず、シーズン本番以上(?)の釣果が上がったのですから。

だから釣りは、誰もが予期せぬ、とてつもなく大きな感動に、誰でもが出会えるチャンスのある、素晴らしいゲーム、だと思えるのですが、いかがなモノでしょうか。

ごらんのように、もう海ではグレが我々釣り人のやって来るのを待ってくれています。
感動と楽しみと、そうして魚と自然を釣りに、さあ、とにかく磯へ出かけましょう!!


「付録」

小さくてスミマセン!!(我々は本日一番の大物を釣った、と思っていたのですが、、、。)


<終わり>