大分県の蒲江・鶴見のグレ釣り'98/11/12.13

NO.1-蒲江編(11/12)



釣りレポート

いよいよシーズン突入間近の大分県の豊後水道。十一月も中旬に近づいた十二日は、宮崎県寄りの”蒲江”の磯への釣行です。
空は限りなく澄み、空気は爽やかそのものです。昨夜の楽しい夜の海での酒宴から一夜明けた午前十時、磯釣り師にはとんでもない遅い行動かもしれませんが、まあ釣りキチ人生でも、決して釣りばかりじゃあなく、詰まるところ人生の楽しみの追求も大切なのです(?) ーで、結局磯上がりは午前十一時近くになってしまいました。


<蒲江の磯釣りに、今から出掛けるのデス。>

ンバーは私のテスター仲間である、長崎県の島原からやって来た荒木修さん、地元佐伯市の高瀬憲二君、徳島から一緒に行ったもう十数年来の友人である高田典保さんの四人です。
納竿の午後五時まで、今日はいったいどんな釣りのドラマが待ち受けているのか、いつもワクワクする瞬間です。
まずは、いつも一緒に釣っている高田、荒木の両名に上がっていただき、高瀬、薄墨 組は一番最後に磯上がりすることにしました。

私たちの場所は、普段なら滅多に上がることのできないくらいの超A級ポイント、深島南東向きに位置する”洗い場横”です。平日だったためと、海が穏やかだったため、さらには今年は水温も高く、グレの本格的なシーズンにはまだ入っていないために、旨い具合いに上がれたのです。

マキエを入れれば、やがて磯際に70cm近いイズスミ、でっかいアオブダイも泳いでいます。”ウワー!”、まずは度肝を抜かれてしまいました。グレも40cm近い型がかなりの数確認できます。嬉しい瞬間です。
仕掛けを入れるなり、いきなりの何か判らぬ大物のアタリに、道糸から呆気なく高切れです。後輩の高瀬君の前でカッコがつきませんが、仕方無い事です。まあ自分の事はともかくも、釣り始めてしばらくして、彼が一匹掛けました。するともう私はカメラマンに変身です。ーで、結果は下の写真で証明されているとうりデス。

普段は私が取材される立場が圧倒的に多いのですが、反対の立場になってみるのも結構面白いものですよ。



<蒲江の深島、南東向きの”洗い場横”>


***<このグレは38cmくらいの大きさでした。>***

釣況は、この日の水温22度、潮の動きが落ち着かなかったものの、一番釣った高田さんが30cm〜36cmのグレを八匹。グレの良型は各磯共に、底の方にだいぶ見えていたということなので、本格的なシーズンインはこれから、といったところでしょうか。楽しみと期待が次に繋がり、それだけでももう幸せな気分になってしまいます。

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NO.2-鶴見編(11/13)


釣りレポート

前日の蒲江から場所を移動して、今日は鶴見崎突端の潮通しの良い磯で大グレ狙いです。この場所は過去に何度か来ているので、少し勝って知ったる釣り場の一つです。
今日も少し遅れて、磯上がりは午前八時前。場所は岬”突端のハナレ”。
二年前には、この磯で釣ったグレで、ある大会で十万円をいただきました。だから私にとっては"十万円の磯”なのです。

潮変わりは九時過ぎです。ゆっくりとマキエを作り、食事をし、磯の周辺の潮の蠢きの様子を観察です。今日も日和は快晴そのもの。けれども暖かさを通り越し、少し汗ばむ陽気です。着ていた上着にもう用はありません。十一月も中旬になろうかというのに、やはり今年は何か変なのです。

磯際に入れた撒き餌にはただの一匹の魚も寄ってきません???。当然(?)ながら、魚は釣れません。ガマンの釣りが続きます。込み潮が動き出した十一時近くになって、何故か小さな本ハゲが三匹立て続けにヒットしました。、またまた???、です。
けれども、その後すぐに待望のグレが釣れました。潮の流れはますます勢いを増して流れ始め、それに伴いグレもどうやらやっと動き始めたようなのです。もう多分、おそらくは(?)心配ないでしょう。

かなり離れたポイントで釣っていた高瀬君を呼び寄せ、二人で本流に仕掛けを流します。
彼は釣りのセンスが非常に良いのです。鶴見周辺の磯にももちろん精通しています。釣りに対する情熱には、私もかなわないほどの勢いを持っています。私にとっても、今後、益々楽しみな、釣り友達の、そうして仲間の中の一人なのです。

アイゴも釣れました。イサギも釣れました。そのいずれもが40cmオーバーなのですからたまりません。グレは35cmくらいまでですが、まだこの時期、そうそう欲深い贅沢を言ってはいられません。

ごらんのとうりの良型のイサギです。やはり鶴見は魅力一杯の釣り場なのです。
四、五日前にはこの周辺で50cmオーバーの尾長グレも釣れたそうです。水温が下がり始め、ある程度落ち着けば、この周辺の海域では40cmオーバーのグレがかなり釣れ始めます。今日はグレを十匹ほどにアイゴも十匹ほど、イサギが五匹。シーズン前にこれだけ釣れれば、よしっ!!、−としなければいけませんネエ。

この日釣れたタナは、竿一本(3.5ヒロ)から5ヒロくらいでした。釣れたポイントは、磯から約五十mほど沖合い。納竿の三時前までに磯際に姿を現した餌取りは、キタマクラとイズスミの小さい奴がそれぞれ二匹ほど、とそれだけの事実を語れば最悪の状態だと言っていいでしょう。

けれども釣りは計算です。組み立てです。丁寧に潮を読み、慎重に仕掛けを流し、的確なマキエを入れれば、魚もそれに応えてくれる場合が多いのです。今日はまさにそんな一日でした。
入れ食いになって沢山の魚と出会うのも楽しいものですが、それよりももっともっと楽しい釣りを味わう事ができたのです。魚の一匹を釣るその価値、そんな楽しさを味あわせてくれる釣行でした。

同行し、案内してくれた高瀬君には、もう感謝、感謝です。


ワンポイントアドバイス
鶴見崎周辺の潮は非常に複雑です。魚もそれに合わせるかのように、潮に非常に敏感に動いています。マキエで動くのは勿論なのですが、それ以上に潮で動いている場合が多いのです。
キーポイントは、マキエの効いている場所ばかりではなく、潮の変化や合流点を、普段の釣り場以上に気を配り、マキエの撒き方やその撒く量の工夫をしなければなりません。時として、とんでもない沖合いでヒットしたり、マキエの効いていないような場所でヒットすることもあるのです。撒く量が少な過ぎるのも問題ですが、必要以上の量のマキエは、こと鶴見の潮の流れの複雑で速い場所では、反って魚を遠くへ追いやることにもなりかねません。それさえ意識して釣りを行えば、釣り人に対しては実に正直に応えてくれる魚が多い場所なのです。
”グレ釣りはゲームだ。”、というのを、一番感じさせてくれる釣り場なのですから。


<終わり>