香川県小豆島のチヌ釣り親睦会 '99.4/29


<出港前の、岡山県牛窓港での集合スナップです。>


私が発起人となり、私の友人からの協力で結成することになった、“闘魂会”
そのメンバーのほとんどは、私の長年来の友人です

団体行動を好まず、固まった組織として活動することがあまり好きではなかった私も、何を血迷ったのか(?)、今春にはとうとうクラブチームの結成、となった訳なのです。拘束されたり、束縛されたりするのがあまり好きではない私にとって、随分と考えるところがあったのですが、従来の釣りクラブとは一味違った、それぞれが平等な立場からの、全員が同じ目線で話しのできる“会”、としての活動だったら、喜んでそのお世話もできそうだ、と考えたからなのです。
私にとっては、本当に一念発起、なのですが、さあてこれから一体どうなりますことやら。

ーで、ゴールデンウイークが始まった4月29日、まずは最初の親睦会を、香川県の小豆島で開催することになりました。
今回参加したのは、地元といってもいい岡山県、それに山口県徳島県、のメンバー二十人です。(高知県のメンバーは、残念ながら所用で参加できなかったのですが。)

出港はまだ真っ暗な午前4時。(岡山県の牛窓港から。)半数の人が小豆島への釣行は初めての体験です。
これからの釣りへの期待を一杯に乗せた船は、穏やかな瀬戸内海を、一路目的の、“磯”、目指して走り始めました。

あらかじめ決めてあった順番に磯へ上がり、私達の番が来る頃には、もう夜も明けようとしていました。


<もう八年来の付き合いになる矢作稔さん>

がった磯の名前は解りませんが、私とペアを組んだのは、岡山の矢作稔さん。彼とは遠来の友人です。
干潮の午前四時三十分からはもう一時間近くが経ち、潮の流れが少しずつその勢いを強め始めていました。勝手知ったる友と、竿を並べるのは久し振りの事です。”時合い”、はこれから、です。当然ですが、嬉しさも二倍に膨らみます。

午前七時を過ぎた頃、私と彼に23cmほどの小グレがヒットしました。
”ありゃー。”、またまたチヌ釣り場でグレ釣ってしまいました。その後も、グレ、グレ、グレ、の連続です。20cm〜26cmくらいの大きさが大半でしたが、またしても、グレ釣り、−となってしまいました。
−が、その内の一匹は32cmという、春の瀬戸内海では大物です。
今回は、やりました!、と報告させていただきます。(?!!) ・・・ーん?、写真ではちょっとしかめっ面をしていて、・・・やっぱりヌ釣りでグレ、ですから、・・・いけませんネエ。


思っていたように潮は動かず、釣り座周辺をウロウロするばかり。−で、午前十時過ぎには見切りをつけて磯変わり。次に上がったのは、“弁天”、という磯でした。
午前十時三十分が満潮ですから、またまた、”時合い”、はこれからです。前半は潮が動かず、結果はグレのみに終わりましたが、チヌへの期待は後半戦へと繋がります。

その期待して望んだ後半戦、残念(?)ながらここでも相変わらず潮はほとんど動きません。大潮回りだというのに、これは一体どうした事なのでしょう。瀬戸内海では、潮の動きが釣りのすべてを握っている、というのにー。

午前十一時を少し過ぎた頃、急に風が狂ったように吹き出し、もう春の嵐の如くのように、でした。たまらなくなって釣り座を風裏のベタ凪の場所へ変わった矢作さんに、けれども、とうとう一匹のチヌがヒットしたのです。

これは釣っていた本人も勿論なのですが、釣った本人と同じくらいに(?)嬉しかったのは、実は、私も、だったのです。
釣りは釣れれば楽しいのは勿論なのですが、同行の人が釣った、という事実は、裏を返せば私にも釣れるチャンスがある、という事なのですから。
他人の楽しさがこちらにも伝わってきて楽しくなる、釣りとは、本来はそういった類の遊びなのかもしれません。
釣っていない私も、手前勝手な思惑は別として、彼から、彼の味わったのと同様の楽しさをも味合わせてくれたのですから。
私の事はともかくも、とにかく良くやってくれました。

どうでしょう、このポーズとこの表情。彼の嬉しさが、文句無しに伝わってくるでしょう。だから、釣りは楽しいのです。
納竿時間は午後一時。残念ながらこの日の私達には、この一匹のチヌにしか出会えませんでした。−が、それでもこんな条件の中で、とにかくチヌに出会えたのですから、よし!!、としなければいけませんネエ。


午後一時、楽しかった釣りの時間もおしまいです。
二十人が無事寄港した牛窓港で、それぞれの釣果のお披露目です。


<この日最大のチヌ45.8cmを釣った藤井達也さん>

<僅か3mm差、でも45.5cmが頭の、岡卓一さん>

<一番の世話役、猪木誠(旧姓小原)さん、45cm>

<初めての釣り場を見事に釣った徳島の林基志さん>

の日は、全般に潮本来の動きが悪かったにも関わらず、それでもアタリのあった人は(バラしたのを含めてですが。)、十二を数えました。
前日には、節が真冬に逆戻りしたかのような強風が、終日に渡って吹き荒れ、そのために潮の流れもかなり変化する、という悪条件になりました。水温も少しは下がったようです。それでもこの釣果です。

もう既に、小豆島は春磯開幕です。これから六月初旬にかけては、多くのチヌが釣り人を迎えてくれるに違いありません。出かけられる方は、お早めにどうぞ。


午後二時過ぎからは、港のすぐ近くの旅館の広間で、全員が揃った食事会
“会”、の発足を兼ねて、そうして皆さんお互いがゆっくりとくつろいで語り合える懇親会は、また釣り場でのお付き合いとは一味違った交流です。

釣りは、何も魚を釣るばかりが目的ではありません。釣りを通じてより多くの楽しさを得ることができたなら、そんな想いを抱いた人達が集まったのですから、楽しくないはずがありません。
お互いがまだ初顔合わせ、という人が多く、それぞれが顔馴染みになるまでには、まだ少しの時間が必要なのかもしれませんがー。

けれども、出逢いが釣り人を変えゆき、感動が釣り人を動かしてゆくのです。

出逢い、そして感動。釣り人を動かし、釣り人を変えてゆくものは、決して難しい理論や理屈などではなかったのです。多くの心温まる釣り人達と、また再びこうして知り合え、語り合えたことが、釣りの持つ、もう一つの大きな魅力、だったのでしょう。

釣りの交流会、“闘魂会”まずは穏やかな瀬戸内海での釣りから、ゆっくりと、そうして皆さんの協力に助けられながら、本日無事に、発進し始めました。


<終わり>