薄墨 賢二が皆さんからの
ヨロズ相談にお答えします



第4回

「沖へ向かって真っ直ぐに伸びていくサラシ」とは?


 はじめまして、磯科(読み : しきしな 勿論、ペンエームです。)と申します。

私は、釣りを教わってから、かれこれ15年。磯釣りに転向して5年が経過しましたが、
一向に上達していません。

ここ数年は、仕事のため時間も自由にならず、釣り談義をしながら仲間と釣行する機会も激減し、
ひとりで寂しく磯に出かけております。

環境は変わっても変わらないのが、釣り雑誌での情報収集です。

そんな中、先日、磯で寒チヌを狙っていたところ、はじめて経験したことがあります。

それは、「沖へ向かって真っ直ぐに伸びていくサラシ」が突然足下に出現したことです。

釣り雑誌等では、是非狙ってみたいサラシとして紹介されますが、
「そんなサラシなんて見たこともない。
超一級の磯ぐらいしか出現しないな。」という感想を抱いていたのです。

しかし、教科書通りのサラシが足下に出現したので、
「なんでカメラを持ってこなかったのか。馬鹿だなあ。」と、暫く釣ることも忘れて眺めていました。

暫くして我に返った私は、仕掛けを投入してチャレンジしてみました。

それまで、ウキすら入らなかった状況だったのですが、気持ちよくアタリがではじめ、
結局、魚をゲットすることは出来なかったのですが、初体験のため非常に満足していました。

そこで疑問なのですが、「沖へ向かって真っ直ぐに伸びていくサラシ」とは、
どういう潮(流れ)の時に出現するものなのでしょうか?

(因みに、この日の潮は、大潮にもかかわらずあまり潮が動かず、べた凪ぎだったのですが、
突然、大きな波が押し寄せたかと思うとやや海が荒れ気味になり、
前述のようなサラシが出現したような次第です。)

また、潮流、潮目、サラシのことをもっと勉強したいのですが、
なにか参考文献等を御存じでしたら教えていただけないでしょうか?

よろしくお願いします。

磯科


薄墨賢二からのA(答え)

徳島では昔から、「グレやチヌはワライ(サラシ)を狙え!」 と言われてきました。
サラシの事を徳島ではワライ、と呼んでいますが、釣り人にとって笑いたくなるほどの好ポイント
だからかどうか?

サラシは魚の警戒心が一番薄れる場所であり、魚の活性が最も高まる場所でもあります。
またマキエも沖へ広がり、より多くの魚にアピールできる場所なのです。
従って、釣り人にとっては一番釣り易いポイントとなる場合が多いのです。

元来、チヌやグレのフカセ釣りは、潮の変化を釣る釣りです。
潮に敏感に反応して動いている魚を狙うには、とにかく潮の変化を狙うのがセオリーなのです。

ところで、一番の狙い目であるサラシもその種類は千差満別で、当然ながらすべてのサラシが
好ポイントとなる訳ではありません。

サラシの出来具合いは、一番には磯際の形状とその周辺の底の起伏状態に
大きく左右されます。
そればかりか、うねりの大きさや周辺の潮流の関係によってもさまざまに
形を変えながら変化します。

サラシのその性格を知るための一番手っ取り早い方法は、参考文献等を参考にしてやろう、
などと考えるよりも、自分自身の目で小荒れの日など出掛けた折りに、
直接に磯から出るそれぞれのサラシの状態を注意深く観察する事です。

磯釣りに関しては、ほとんどの場合、経験に勝る知識はありません。

そうする事により、各磯によって、磯の中でもそれぞれの場所によって、
サラシの出る状態はすべて異なっている事に気がつくはずです。

サラシは潮が磯にぶつかり、それが一気に払い出す、といった潮が非常に激しく動く場所ですから、
慣れた人にとってはこんなに釣り易い場所はないのですが、
その反面、その性格を知らない人にとっては、非常に釣り辛い場所にもなります。

ただ、狙いポイントは、サラシの見極めができる人にとっては簡単そのもの、です。

その一番の見極めのコツは、潮が集まり落ち着く場所、潮が集合し潜り込む場所、
の二点です。

その二点のどちらかを狙うのが基本、だと考えていただければ、
サラシの中や周辺で、そういった場所を探し当てればよいのですから
それほど難しい作業ではありません。

すごく良いサラシかまったくのボロのサラシか、という見極め方が次第に判ってくる、と思います。

通常、サラシ狙いで何処を釣るか、といえば、
手に例えれば、親指から薬指までの間で一番長く伸びた中指を狙うのが鉄則です。

各指の先端の潮が落ち着く場所も狙いポイントとなりますが、その中でも、
中指先端が一番の好ポイントとなります。

この中指から先端にかけてが、お問い合わせの 「沖へ向かって真っ直ぐに伸びていくサラシ」
となるのです。

沖へ真っ直ぐに伸びるサラシができる条件というのは、周辺の潮全体が沖へ払い出している場合、
また沖の潮が元気に動いている場合、などなどの要因があるようですが、
こんなサラシが出来れば、これは釣り人にとっての大きなチャンスなんですネ。

狙いはまずはサラシの筋、次にはサラシの先端の切れ目、となります。

マキエは潮が一番下がった時に磯際へ撒き、サラシに入れた仕掛けは
ウキを手前へ引き戻し気味にして、
サシエから先行させて流し送り込んでゆくのが基本作業となります。

とにかくサラシ狙いは、前記したような基本作業を繰り返し行うことにより、
まずは習うより慣れろ、の気持ちで望む事です。

どうぞ頑張って、サラシ攻略法を見つけてください。