薄墨 賢二が皆さんからの
ヨロズ相談にお答えします



第11回

福岡県の「ノリタマ」さんからの

「針はずれ? 口切れ?によるバラシについて」


はじめまして。突然のメールで失礼いたします。

名人、フィールドテスターと呼ばれる方のHPが以外と少ない中、
楽しく拝見させていただいています。

私は佐賀、長崎を中心に年中クロ(グレ)を追っかけている釣りバカです。
最近はダイワグレマスターズの地区予選にもチャレンジしています。

さて、針はずれによるバラシについて、ぜひご意見をお聞かせ下さい。

まわりの仲間に比べて、針はずれによるバラシが非常に(異常に)多くて悩んでいます。
大会でも貴重な1枚を逃してしまい、非常に悔しい思いをしました。

合わせた時ではなく、やりとりの途中(竿でためた後浮かせようとする時)とか、
ほぼ浮かせて魚が見えたところでばらします。

クチブトでもオナガでも。

いろいろな針(オーナー:グレ競技用、速攻グレ、がまかつ:競技くわせ、層グレ、くわせグレ)、
釣り方(半誘導、半誘導の沈め釣り、全誘導)をやりますが、どれでも起こりました。

楽しいはずの釣りで深刻になりたくはないのですが、実はもう5年以上の悩みで、
笑い飛ばせなくなってきました (^_^;

同行している仲間にはほとんど起きず不思議がります。

どのような要因が考えられるでしょうか。

薄墨さんの豊富な経験、知識の中から、何かアドバイス等をいただけたらと思い、
思いきって送らせていただきました。

よろしくお願いいたします



薄墨賢二からのA(答え)


魚がようやく掛かり、引っ張り合いの途中に針ハズレや口切れなどでバラシてしまう事ほど
悔しい事はありません。

これは魚釣りにおける税金とでも言えば良いのでしょうが、それでも当の本人には
とうてい納得できない事でもあります。

釣りを行ってゆく上では、針ハズレや口切れ、といったトラブルは誰しもが、
絶対に避けては通ることの出来ない問題です。

ある時期、私などもバラシ続出、の時期がありました。今でも時々はありますがー。

ーで、その要因として考えられる事は本当に沢山あるように思います。

バラシは魚側に問題がある場合と、そうして釣り手側に問題がある場合、のそのどちらか
から生じているに違いないのです。

その原因がわかれば、間違いなくバラシの回数は少なくなります。

これは長年の釣りから教えられた知恵なのですが、私が思い当たる問題を列記しますと、

1.魚の掛かり場所の問題
2.合わせのタイミングの問題
3.合わせの強さの問題
4.釣っているウキ下の問題
5.使用しているハリスや道糸とのバランスやその太さの問題
6.使用している針の種類、太さ、大きさ、などの問題
7.使用している竿の問題
8.途中のやり取りの問題、

これらの条件の内のたとえ一つでもその日掛かった魚にアジャストしなければ、
バレる確立はうんと高くなります。

釣り手側の問題は、まずは釣り手側で対処してゆく、というのが
釣り本来の持っている“工夫”なのです。

ご質問にある、「同行している仲間にはほとんど起きず不思議がります。」 となれば、
上記の8つの問題の中で、何番目が違っているのかが判断できるでしょう。

使用している道具類のチェック、釣り方のチェック、途中でのやりとりのチェック、などなど
を再度行えば、多分今後のバラシは今まで以上に少なくなる、と思います。

余談ですが、合わせは尾長は強く、口太は弱く、が基本となります。
また合わせのタイミングは魚の活性状況を見て、早くするか遅くします。
合わせの強さも同様です。

釣っているウキ下が浅ければ、針掛かりは浅く、深ければ飲み込まれる場合が多くなります。

使用するハリスと道糸のバランスが悪ければ、同様に必要以上にどちらかが太い糸であれば
糸全体の伸び(糸は伸びてクッションの役目をしています。)がなくなり、針元に大きな力が
集中してしまい、口切れ易くなってしまいます。

針については、掛かりの早いトーナメントタイプのモノは浅い掛かりとなり、
掛かるのは早いがバレも多くなります。
掛かりの遅いネムリ針は、掛かりは悪いがバレにくいものです。
大きさは大きい針ほど食いが悪くなりますが、しっかりと掛かります。
小さい針は食いは良いが、スッポ抜けや浅掛かりが多くなります。
太い針は掛かり場所のキズが広がり、口切れし易くなります。

竿は必要以上に硬ければ、針先への負担は増大します。

やり取りもあまり強引に行えば、針先への負担は増大です。
また魚を怒らせるようなやり取りや必要以上に竿を右に、左に振る、といったような事は
禁物です。

簡単に書いてしまいましたが、使用する用具類、そうしてそのバランス、
さらには釣り手側の操作方法などなどについて、再度ご一考願えれば
今後は間違いなくバラシは激減するでしょう。

釣りは工夫の連続です。悔しい思いをどんどん重ねることで工夫が生まれます。

どうぞ今後も頑張ってください。